K・ムコウダ

いろいろな意味で話題になっていたドラマを、ビデオを撮りつつも見た。「向田邦子の恋文」という、妹の和子さんが書いたものをドラマ化したものだ。久世さんが演出というだけでも見る価値がある。

本を読んでいないので判らないが、保雄さん(弟)が出てこないのは何故だろうか。ずいぶん前に保雄さんの書かれた「姉貴の尻尾」というエッセイを読んだのだが、私としてはあの福助頭の弟さんが出てこなかったのが納得がいかない。
演出の都合なのだろうがなぁ。

和子さんの役をしていた女優さんも、どことなく和子さんに似ている感じがした。馴染みの俳優が多くて、懐かしさを覚えた。
今どき、こういったタイプのドラマはなかなか作られない。

冥利が悪い という言葉を覚えたのは、向田邦子の作品でだ。黒を好んで着るようになったきっかけもそうだったかも知れない。
大変惜しい方を、お空で失ってしまったが、もし今でもご存命だったら、橋田寿賀子のポジションはどうなっていたのだろう、なーんて思ったりもする。

イタリアンな夕食は、家族に大変好評であった。
ジェノベーゼは、作るのに手間がかかるが、やはりフードプロセッサでごりごりとバジルをつぶしてしまうより、地道に擂り鉢を使ったほうが美味しい。
タコとイカを使ったマリネも、ドライトマトを昨日からオリーブオイルに浸してもどしておいたのを刻んで入れたのが正解だった。
たいしたワインではなかったが、それでも充分だった。
いま気づいたが、明後日で正月休みもおしまい。
夜更かしもたいがいにしないといけないなぁ、とそろそろ午前二時になりそうだというのに、思ってみた。